散々はまったVPN環境でメディアサーバーが見えない件ですが、ようやく原因がわかりました。
DLNAは、ネットワーク上のサーバーを探すのにIPマルチキャストを使うらしいのですが、L3レイヤーのVPNであるPPTPは、マルチキャストが使えない、とのこと。
というわけで、Windows8標準のVPN(PPTP)は諦めて、SoftEtherというソフトでL2TPを試してみることに。L2TPならデータリンク層VPNなので、上手くいくでしょうか。
1 SoftEther VPN ServerをSoftEtherのダウンロードサイトからダウンロード。
2 ダウンロードが終わったら、とりあえずデフォルトインストール。
3 サーバー管理マネージャを起動して、仮想HUBの作成をクリックし、HUB名とパスワードをつけて「OK」。
4 作成されたHUBをダブルクリックすると仮想HUBの管理画面になるので、ユーザーの管理をクリックし、ユーザーを新規作成する。
5 仮想HUBの管理画面から、仮想NATおよび仮想DHCPサーバー機能をクリックし、DHCPサーバーのみONにする。ただし、既設DHCPサーバーと払い出しIP帯が重複しないように注意。
6 サーバー管理マネージャの画面に戻り、「IPsec / L2TP 設定」をクリック。「L2TPサーバー機能を有効にする(L2TP over IPsec)」にチェックを入れ、「IPsec事前共有鍵」に8文字程度の文字列を設定し、「OK」
7 サーバー管理マネージャの画面から、ローカルブリッジ設定をクリックし、仮想HUBとVPNサーバーのLANアダプタを接続する。
8 リスナーのポートとUDP500、4500を母艦にNATし、パケットフィルタの設定で同ポートを通すようにしておく。Windowsファイアウォールも同様に設定する。
と試して、VPNはつながったのですが、やっぱりDLNAはダメ。
よく調べてみると、そもそもPPTPもL2層のVPNで、そこは一緒。
じゃあどちらも大丈夫な気がするもんですが、インターネットVPNはあくまで擬似的にL2での専用線を仮想しているに過ぎないので、実際はL3(IP)層が使われているし、ルーターも超える。
そして、IPマルチキャストは、原則としてルーターを超えられない。
ということで、DLNAを使ったメディアサーバーは諦め、SMB(ファイル共有)を使ってストリーミングができないか、試してみることにします。
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